今回は床暖房について話していきたいと思います(^^)/
最近は建売住宅とかでも標準で床暖房がついている事も多いですよね!
リフォームのご相談でも床暖房を入れたいというのはかなり上位に来るご要望です。
ただ床暖房付けたいんだけど温水式、電気式どっちがいいの?
って悩まれる方に向けて、今後の床暖房選定の参考になるようなお話をしていきたいと思います。
結論から言ってしまうと、
初期コスト重視なら電気式
ランニングコスト重視なら温水式
そして
体を暖めるなら温水式
お部屋を温めるなら温水式
となります。
どういうことなのか?この後説明していきますね(^^)/
床暖房の違い
初期コスト重視なら電気式
温水式床暖房の初期コスト
これ床暖房を調べてる方は知ってるよという方も多いと思います。
まずはそれでは温水式の初期コストからて説明していきます。
温水式というのはガス、電気、灯油でお湯を作ってそのお湯で床を温めるんですね。
なのでまずそのお湯を作る機械が必要なんです。
え?いや普通に今使ってる給湯器でよくない?( ゚Д゚)
って思いますかね?私の最初はそう思ってました。
でもそれでは床暖房の温水は作れないんですね。
床暖房とか換気乾燥暖房機などの暖房用のお湯を作る専用の給湯器、
熱源機とも言いますが、その設備が必要になってきます。
これが結構高いんですよ。(゜o゜)
もう一つが施工方法。
この温水式床暖房はフローリングの下に温水を流すマットを敷くんですが、
その厚みが12mmなんですね。
この12mmと聞いてピンときた方もいらっしゃるかもしれないですね。
この12mmというのはフローリングや合板と同じ厚みなんです。
温水式の場合、床暖パネルのある床とない床はこのようになります。
床暖の場合
床暖がない場合
こんな感じなんですが、床暖房って端から端まで入れるのはあまり現実的ではないです。
そうすると壁から少し離れてパネルを設置されるんですね。
ただその状態でそのままフローリング張ったら段差になったり、グニャってなりそうですよね。
なのでそうならないように12mm厚のベニヤなど入れて床暖のパネルと高さを合わせていきます。
その上にフローリング、となるので普通にフローリングを張るよりも工程も材料も増えるんですね。なので専用の給湯設備が必要というのと、工程や材料が増える
というのが初期コストが上がってしまうということなんですね。
電気式床暖房の初期コスト
電気式にもいくつか種類があるのですが、今回はよくリフォームで採用されている
シートタイプの電気式床暖房で説明していきたいと思います。
電気式床暖房は電熱線を通して床を温めるので温水式のように専用の給湯設備は必要ないんですね。必要なものは専用のシートのみなんです。そりゃ安く済みそうですよね。
しかもその電熱線のシートはベニヤとフローリングの間に貼っていくんですが
その厚み何と0.5㎜~0.8㎜!1㎜以下( ゚Д゚)
なので温水式の様に高さを合わせる必要がなく、そのままフローリングを貼れます。
その分施工費も温水より抑えられるんですね。
このように初期コストという面では、電気式のほうがお安いということになります。
実際初期コストでどれだけ違うのかというと、
温水式は電気式の2倍〜2.5倍初期コストがかかるイメージです。
もちろん導入する給湯器などにもよるんですけどね。
ランニングコスト重視なら温水式
これも聞いたことあるよという方もいると思います。
先ほど言った通り温水式には電気やガス、灯油などがあるんですが
今回は都市ガスを使用すると想定してお話ししていきます。
床暖房の計算方法ですが、リンナイさんのHPを参考にしたいと思います。
ちなみにエリアとしては断熱等級3のⅣ地域という想定です。
温水式床暖房の一か月のランニングコスト
20畳のLDKと想定をしていろいろな計算をしていくとガスは一か月で30㎥が必要となります。
これに東京ガスの料金を当てはめていくと、1㎥あたり約144円なので基本使用料と合わせると、
ひと月のガス料金は6,240円となります。
電気式床暖房の一か月のランニングコスト
電気の場合だと、一か月で360kwhキロワットアワーが必要になります。
東京電力だと1kwh当たり約40円なので14,400円となります。
そしてアンペア数ですが電気式床暖房だと最低でも50Aは必要だと思うので、
基本料金1,476円となります。合わせるとひと月の電気代が15,876円となりますね。
ただこの試算は料金プランによる割引などは考慮していないのと、
エリアによっては金額なども変わってくるのであくまで参考値として考えてくださいね。
20畳のLDKを床暖房にした場合 ランニングコストの違い
そしてメンテナンスに関しては、電気式、温水式の共に30年くらいと言われてますが、
温水式は床のパネルは大丈夫でも、お湯を作る給湯設備の交換が10年~15年で必要になります。
ざっくりですがガス給湯器の場合だと
暖房専用で15万~20万
一体型だと25万~30万
ってとこでしょうかね。
ただ給湯設備の交換は床暖機能が入っていなくても交換は必要
になってくるので、実質負担はもちょっと少なってくるとは思います。
30年使った場合のトータルコストの違い
単純な計算になりますが現在の金額で30年使った場合の金額を出してみましょう!
夏とかの温かいときは使わないと思うので使用期間は半年だとします。
温水式の場合
導入コストが100万円
一年の料金が37,440円、これの30年で1,123,200円
ガス給湯設備の2回交換で60万円
ガス料金、給湯器代、導入コストと合わせると総額で2,723,200円になりますね。
電気式の場合
導入コストが50万円
年間の電気代が95,256円、これの30年で2,857,680円
あと電気式床暖房だとしても給湯設備の交換は絶対に必要になってくるので
フェアにするため、あえて給湯器の交換も含めます。
暖房設備がいらない普通のガス給湯器と想定すると大体1回15万程度なので、
2回の交換で30万とします。
そうすると総額で3,657,680円となります。
こうやってみてみると月々の支払いってホントめちゃくちゃ大きいですよね( ゚Д゚)
これ最初にも言いましたがほんとざっくり計算です。
床の張替えとかリモコン代とかいろいろとこれ入ってないだろというご意見はあると思いますが、
あくまで参考値として考えてくださいというお話ですのでその点はご了承ください。
体を温めるなら電気式床暖房
それでは温まり方の違いについてですね。
電気式は電熱線が床下を通って遠赤外線などで足元から体を温めてくれます。
なので体の芯から温まってくれるんですよね。
ただ体は温めてくれますがお部屋も温めるのかというと若干温まるといった感じです。
イメージとしては冬の寒い時でも太陽の光を浴びると、その当たってるところは温かいですよね。そういう感じです。
お部屋を暖めるなら温水式床暖房
温水式はというと、電気式同様に足元から温めてくれます。
ただ電気式のように体の芯から温めるというよりは、
床からお部屋とか空間を温めるというイメージです。
ただこういうこと言うとデーターを出せ!とか言われるんですが、
出せるデーターはないです(゜o゜)
私はただの現場上がりの現リフォーム営業兼現場監督です。
データーの分析するとか、検証するとかそんなのは専門外です。
現場でのお客様の声、職人さんの話、メーカーからの話、私の実体験からお話してます。
なのでデーターがないと信じないという方は、一つの意見として捉えてくれればいいと思います。
結局どっちがいいの?
それぞれにメリットはあるので、正解はないです。
ただ私ならどちらを選ぶかというと断然温水式ですね。
実際にうちにも温水式の床暖房を採用してます。
わたしの住まいは関東ですが冬は床暖だけでエアコンをつけたことないですね。
まぁ若干寒いですけど(-_-)
しかもうちの場合リビング階段になっていて仕切りがなく
どうしても暖房をつけても暖かい空気が逃げちゃうので
床から部屋を温める温水式を採用したという感じですね。
個人的な感想ですが、床暖の快適さを知ってしまうと
今後住むお家に関しても床暖なしのお家は考えられないですね(^^♪
それぐらい重宝してます。
ただいろんな意見があると思いますので、
あくまで一つの意見としてとらえていただければと思います。
それでは次の記事で(^^)/