2024年問題だけじゃない!今後も建設費が高騰する理由

建設業界問題

あけましておめでとうございます(^^)/
皆様2024年もよろしくお願いいたします。

ってもう1/7日!(;゚Д゚)

かなり遅めのあいさつになってしましました。

さぁついに2024年がスタートしますが、今年は建設業において大きな変化の年になります。
一般的には2024年問題といわれるくらい大きな法改正もありますからね。

2024年大きく変わること

先進的窓リノベの減額

大型補助金の窓リノベが2024年も継続が確定ということで、うれしいニュースではあるんですが、
補助額に変更があり、一番人気だった内窓の補助額が大幅に下げられてしまいましたね。

おそらく一番人気だったSランクかAランクの内窓が一番補助額が下げられてしまってます。

実際に補助額の半額以上、場合によっては7割くらいまで補助金が出ていたという
噂もあったくらいなので、調整が入ったのかもしれないですね。

ただ悲しいニュースだけではありません。
内窓の補助額が下がった代わりにカバー工法やガラス交換は補助額が上がってます。

おそらくガラスの交換は既存窓の条件にもよるので、
2024年度はカバー工法がアツくなると思われますね。

2023年から最大3.7万円UPしているので、カバー工法を検討されている方は、
使わない手はないですね。

いずれにしてもリフォーム工事の中では最大級の補助金というのは変わらないので、
どんどん利用していきたいことろですよね。

労働基準法改正による人件費の高騰

2024年問題ともいわれている労働基準法の改正ですね。
少し前に働き方改革って騒がれていましたね。

この働き方改革が行われたのが2019年なんですが、建設業や運送業はすぐには無理です(;゚Д゚)
少し猶予をくださいよー。ということで5年の猶予期間が設けられました。

その5年の猶予期限が2024年ということなんですね。
2024年からは時間外労働の上限規制が適用されます。

これを見てわかる通り一日8時間の週40時間ということは8時間×5日=40時間。
つまり週に5日間の労働となるので、実質週休2日制になるという事なんですよね。

え?何が問題なの?いいことじゃんって思う方もいると思います。

ただそれがそうでもないんです。今の建設業は週休1日がほとんどです。
職人さんは日給制が多いため週休2日になると、月に働ける日数が4日減ってしまいます。

つまりどういうことかというと給料が激減しちゃうという事です。
現在建設業は深刻な人材不足そして高齢化が問題視されてます。

この表を見てわかる通り3割が55歳以上、
そして若手言われる29歳以下は何と1割なんですね。

こんな状態で給料まで下げられてしまったら若い労働力はどんどんやめてしまいますよね
では職人さんを辞めさせないためにはどうすればいいのか?賃金を上げないといけないですよね。

つまり人件費高騰によって建設費の高騰につながるということなんです。

足場の落下防止強化の法改正による足場代の高騰

次に足場の法改正ですね。
墜落防止措置を定める労働安全衛生規則の改正になります。長!(;゚Д゚)

これはどんな改正かというと2024年4月以降、
敷地が建物から1m以上離れている場合には、原則本足場で組みなさい!
ということなんです。

本足場って言われてもピンとこないですよね。まず本足場と一側足場というのがあります。

マンションとか大きな現場は本足場で組まれています。通路のどちら側にも手すりがついているような足場ですね。

一側足場は片側にだけに柱や手すりがあって、建物側はオープンになってる足場のことを言います。

一側足場に比べて本足場のほうが安全という写真を見てもわかると思います。

ただ今までは住宅の工事はほとんどがこの一側足場だったんですよ。

これが2024年以降は本足場で組みなさいとなれいます。これの何が問題か?
安全だしいいじゃーん( 一一)って思いますかね?

問題は足場屋さんかかる費用ですよね。

使用する材料は倍近くになってしまうし、人件費も同じく倍近くかかってくるし、
運搬するトラックも倍必要になってきますよね。

例えば月50件、現場を回していた足場屋さんが月25棟しか回せなくなりました。
ただ金額は今までと一緒でお願いします。ってなった場合、足場屋さんつぶれちゃいますよね。

なので2024年は足場代も必然的に値上がりしていくという事なんですね。

全部値上がりしちゃう(;゚Д゚)

住宅ローン減税の改正による住宅価格の高騰

とどめは住宅ローン控除の改正ですね。
今までの住宅ローン控除はどんな新築住宅にも適用しますよというものだったんです。

ただ2024年以降は、性能が低い住宅に関しては住宅ローン控除の対象外にしますとなります。

え?性能が低い家って?それが断熱等級3以下の住宅になります。

2024年以降は平成28年基準の断熱等級4以上でないと住宅ローン控除の対象にしない
という改正になるんですね。

今まで断熱等級4というのは高性能な住宅!(;゚Д゚)
オプションにしていた業者さん多かったんですよ。つまり贅沢品扱いだったんですね。

住宅って高い買い物なので、やはり費用というのも大事なポイントなりますよね。
誰だってそりゃ高性能のほうがいいに決まってますよ!(-_-)

ただ予算を抑えるためにそこそこの性能でもいいですよ。
という方は断熱等級3にしたりしてたんですね。

ただ2024年以降は断熱等級4以下の住宅は住宅ローン控除の対象外になってしまいます。
実質これからのお家は高性能な住宅で建てないといけないとなります。

【この建物は住宅ローン控除が受けれます】というのと

【この建物は住宅ローン控除が受けれません】

どちらを選ぶかと言ったらもちろん受けれる方を選びますよね。

これがこの住宅ローン控除の改正による住宅価格の高騰ですね。

まとめ

2024年はありがたい補助金もありますが大きな法改正もあり、
それぞれに建築費が高騰する要素がありますね。

たまにお客様に
今後値上がり前の金額くらいまで下がりますかね?』と聞かれますが

はっきりと答えてるのが
『下がることはまずありません!』
とお伝えしてます。

 

先ほどの説明で分かるように、今後も値上がりする要素しかないのです。

この世に絶対ということはないんですが、確率的にはかなり低いですかね(;゚Д゚)

だからと言って今すぐ工事した方がいいよというわけではなく、
こういった情報を知っているのと知らないのでは対応が全然変わってくると思います。

まずはこんなことがあるだというのを知ってもらうのが大事かなと思いますし、
こういった値上げがあると新しい補助金制度が出来たりしますからね。

皆さんがここだというタイミングでスタートするのが一番いいと思います(^^♪

それではまた次の記事で(^^)/

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